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ニセ電話詐欺などで振込先に悪用される銀行口座が、楽天、住信SBIネットのネット銀行大手二行で急増

「ニセ電話詐欺」口座 ネット銀2行で急増

 ニセ電話詐欺などで振込先に悪用される銀行口座が、楽天住信SBIネットのネット銀行大手二行で急増していることが本紙の取材で分かった。二〇一四年度はこの二行の合計が、メガバンク三行の合計やゆうちょ銀行を上回った。偽名での口座開設も確認されており、ネット銀側には一層の対策が求められる。 

 詐欺などに使われた疑いがある口座は、警察が金融機関に閉鎖を求める制度がある。閉鎖口座(債権消滅口座)は預金保険機構がネット上で公告しており、本紙はこうした口座を主な金融機関ごとに集計した。

 一四年度はネット銀大手二行が計約七千口座となり最多に。ゆうちょ銀の約六千口座や、メガバンク三行(三菱東京UFJ、三井住友、みずほ)の計約五千口座を上回った。不正口座の割合も、ゆうちょ銀やメガバンクに比べ、ネット銀大手二行の方が高い状況だ。

 一一年度はゆうちょ銀行が約八千口座で最も多く、メガバンク三行の計約六千口座が続いた。ネット銀大手二行はその三分の一程度にとどまっていた。

 銀行の窓口で口座を開設する場合は対面で身分証が求められ印鑑も必要なのに比べ、ネット銀の場合はネットで申し込み、キャッシュカードは郵便などで届けられる。この際に身分証で本人確認できればカードを手に入れることができる。

 警視庁は昨年十一月、楽天銀と住信SBIネット銀のキャッシュカードを不正に作成したとして、詐欺容疑などで東京都北区の無職男(25)ら二人を逮捕。二人は偽名で口座開設を申し込み、郵便局員に偽造の健康保険証を示しカードを受領していた。その後、カードは転売されニセ電話詐欺グループに利用されていた。

 ある大手銀の金融犯罪対策担当者は、一般的に「犯人側は、審査が甘いとみた銀行や支店で集中的に口座を開設する傾向がある。横のネットワークがあるのではないか」と説明する。

 ネット銀で口座数が最多の楽天銀は「以前より厳格に対処し、安心・安全に利用いただけるよう取り組んでいる。今後とも真摯(しんし)に対応していく」。ネット銀で預金残高が最多の住信SBIネット銀は「不正口座の撲滅に向け今後も対策を強化して被害の未然防止に努め、安心してご利用いただける環境を整えていく」としている。

◆「振り込み型」再増加警戒

 ニセ電話詐欺の被害額は、犯人グループが金融機関の口座に現金を振り込ませる振り込み型が二割を切り、被害者宅などで現金を受け取る手渡し型や、郵便や宅配便で送らせる送付型が増えている。

 しかし警察庁は、犯人グループが銀行側と対面せずに口座を開設できるネット銀に着目し、再び振り込み型が増えないか警戒している。

<ネット銀行> 店舗をほとんど持たず、インターネットを中心に取引を行う銀行。国内では2000年に初めて開設された。口座の開設もネットから申し込む。本人確認は運転免許証などのコピーを郵送したり、専用アプリで免許証などを撮影してネットで送ったり、郵便局員や宅配会社がキャッシュカードを届ける時に免許証や健康保険証で確認したりする。手続きが簡単で、口座を早く開設できる手軽さをアピールするところが多い。