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橋下徹代表(大阪市長)が「政治家はやりません弁護士をやります」

大阪府大阪市政令指定都市を廃止し、新たに大阪都を設置する都構想の実現を問う住民投票が5月17日に行われ、反対多数で否決されました。

これを推進してきた大阪維新の会の橋下代表と松井幹事長が会見。
橋下代表は引退を表明。「政治家はやりません。任期が終わったら弁護士をやります」と述べる。

■橋下代表会見の要旨…「逆にたたきつぶされた」
  
 大阪維新の会橋下徹代表(大阪市長)の記者会見の要旨は次の通り。

 
 【冒頭発言】

 大阪市の皆さん、本当に重要な意思表示をしていただき、ありがとうございます。大変重く受け止めます。僕が提案した都構想が受け入れられなかったということで、間違ったということになるんでしょうね。本当によく考え、重い判断をされたと思う。日本の民主主義が相当レベルアップしたと思う。大阪市民の皆さんが、おそらく全国で一番政治や行政に精通した市民ではないかと思う。これだけ多くの税金を投入して都構想を進めてきた。納税者に失礼な言い方かもしれないが、本当に政治家冥利に尽きる活動をさせていただき、ありがたく思っている。

 【一問一答】

 ――負けた原因は

 これは僕自身に対する批判もあるでしょうし、やはり都構想についてしっかり説明しきれていなかった僕自身の力不足だと思う。

 ――任期満了まで続けるか

 市長の任期満了まではやりますが、それ以上は政治家はやりません。

 ――政治の世界に一切関わらないのか

 弁護士をやりますから。維新の党の法律顧問として雇ってもらえないかと、さっき江田代表に言いましたが、明確な返答をいただいておりません。

 ――任期満了までの半年間は何をやるのか

 まずは自民、民主、公明、共産党の皆さんに、こういう結果が出たので話し合いをさせてくださいとお願いしたいと思う。いろんな課題があり、任期満了までに進めるものは進めていきたい。

 ――結果と裏腹に、笑顔に見えるが、気持ちは

 (政治家になって)7年半、自分なりにやれることはやってきたつもり。38歳からやってきて無理してきたところもある。悔いはない。思う存分やらせていただいた。

 ――改めて進退について聞く。賛成した約70万人が、政治家をやってほしいと思い、票を投じたのでは。気持ちの変化は

 ない。負けは負け。公務員と違うところです。街頭演説では戦をしかけてきた。たたきつぶすと言って(逆に)たたきつぶされたわけですから。

 ――そうは言われても、過去には覆した

 また(大阪府知事選の出馬を巡って否定した時のように)2万%(ない)と言わせたいのですか。政治家は僕の人生から終了です。

 ――まだ任期があるので、状況が変わるかも。もう一度政治家になることは

 僕はワンポイントリリーフで、実務家。政治家っていうのは、嫌われては駄目。好かれる人がしないといけない。敵を作る政治家はワンポイントリリーフで、要らなくなれば交代。求められた時に求められ、要らなくなったら使い捨てにされる。これは、一番健全な民主主義だと思います。

 ――都構想の再チャレンジはないか

 どれくらい先かわからないが、道州制とか、国全体の統治機構改革をやるときに、都構想の設計図が頼りになると思う。日本全国の中で統治機構改革を本気でやった地域は大阪だけで、その資料は大阪の物しかない。いつか、誰か政治家が、日本の危機的な状況の中で、都構想の設計図を頼りにしてくれたらうれしい。

 ――大阪が変わるチャンスは失われたか

 これを受けて少しでも前に進むことがあれば、好影響が出る。特に自民党は代案を出していた。それを進めてもらわないといけないし、進めてもらえると思う。

 ――大阪維新の会松井一郎幹事長(大阪府知事)への思いは

 松井知事がいなかったら無理だった。7年半、僕は(党内の人間関係などに)わずらわされることなく市民に訴えることができた。政治は人間力、包容力、人間関係(が大切)。それは松井知事がやってくれていた。僕は実務家ですから、人間関係を築くのは下手だった。